【サルサのダンススタイル】

サルサには3つのポピュラーなダンススタイル「L.A.スタイル(Salsa On1)」「ニューヨーク・スタイル(Salsa On2)」「キューバン・スタイル」があります。

このページでは、3つのダンススタイル読み方、カウントの違い、踊り方、そのスタイルが生まれた背景などをご説明します。


【目次】

■ サルサのリズム
■ラテン音楽のリズム「クラーベ」
・音楽としてもサルサ
・ダンスとしてのクラーベ
■ 3つのポピュラーなダンススタイル
・L.A.スタイル(Salsa ON1スタイル)
・ニューヨークスタイル(Salsa ON2 スタイル)
・キューバンスタイル
目次

サルサのリズム

サルサのダンススタイルを説明する上で、最も重要となるのがサルサのリズムです。
「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」の8カウントのリズムに合わせて踊ります。
(※4拍を2回の8拍で1セット、楽譜だと2小節で8カウント)

この8カウントの中で踊って楽しむダンスがサルサですが、サルサのダンススタイルは、ステップを踏み出すタイミングや、カウントの取り方の違いがスタイルの違いになります。

ラテン音楽のリズム「クラーベ」

音楽としてのサルサ

ラテン音楽であるサルサ(音楽)の基本となるのが「クラーベ(clave) 」というリズムのパターンです。「クラーベ」は南米音楽特有のリズムの単位であり、クラーベのリズムは一般的に2-3(ツースリー)、3-2(スリーツー)と言われるリズムで、「2(ツー)」はシンコペートされた2拍目と3拍目、「3(スリー)」は4拍子を3連符のリズムでクラーベス(楽器)の音を出します。この二つのワンセットが「クラーベ」という単位です。

サルサのリズムを生む拍子木「楽器」のクラーベは2本1セットで演奏するため「クラベス」と言います
サルサのリズムを生む拍子木「楽器」のクラーベは2本1セットで演奏するため「クラベス」と言います。


このクラーベのリズムにベースやピアノが加わり、コンガ、ボンゴ、ティンバレスなどのパーカッションやトランペットなどのホーンセクションが加わって魅力的なサルサ音楽になります。

■ 2-3(ツースリー)リズム サンプル動画
■ 3-2(スリーツー)リズム サンプル動画

ダンスとしてのクラーベ

ダンスとしてのサルサは1クラーベ=8拍(8カウント)の音楽に6ステップを合わせて踊ります。この8カウント「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」の中で、ステップを踏み出すタイミングや、カウントの取り方の違いがダンススタイルの違いになります。



3つのポピュラーなダンススタイル

サルサのダンススタイルには、3つのポピュラーなスタイル「L.A.スタイル(Salsa On1)」「ニューヨーク・スタイル(Salsa On2)」「キューバン・スタイル」があります。ダンススタイルの違いは、8カウント「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」」の中で、ステップを踏み出すタイミングや、カウントの取り方の違いになります。

L.A.スタイル (Salsa ON1)

エンターテイメント性溢れる、大胆でアクロバティックなスタイル!

「L.A.スタイル」は南米やカリブ海域で親しまれている庶民的なダンスがベースとなり、アメリカ・ロサンゼルスで発展・進化しました。「L.A.スタイル」「ロサンゼルス スタイル」「ON1サルサ」「ON1スタイル」などと呼ばれています。

「L.A.スタイル ON1」は、8カウント「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」の1拍目からステップを踏み、1拍目がアクセントとなります。「1」と「5」でリズムを取る「表拍」で踊るので、初心者でも比較的カウントが取りやすく、踊りやすいスタイルです。

N.Y.スタイル (Salsa ON2)

スタイリッシュでエレガント、シックで洗練されたスタイル!

 「N.Y.スタイル」は南米やカリブ海域で親しまれている庶民的なダンスがベースとなり、アメリカ・ニューヨークで生まレ、進化・発展しました。「N.Y.スタイル」「ニューヨーク・スタイル」「ON2サルサ」「ON2スタイル」「マンボ」などと呼ばれています。

「N.Y.スタイル(ON 2)」は、8カウント「1・2・3・4 」「 5・6・7・8」の2拍目からステップを踏み、2拍目がアクセントとなります。「2」と「6」でリズムを刻む「裏拍」で踊るので、裏カウントのリズムに慣れている人やリズムで遊びたい人向けのスタイルです。

 キューバンスタイル  

激しく情熱的でダイナミックなスタイル!  

「キューバンスタイル」はキューバで生まれたペアダンスです。「キューバン・スタイル」「キューバン・サルサ」「カシーノ」などと呼ばれています。

 ステップの踏み出すタイミングやカウントの取り方は「On3」や「On1」がありますが、L.A.スタイルやN.Y.スタイルではステップを踏まない「4」と「8」をステップやタップ、ムーブメントなどで強調する事が多く、シントゥーラと呼ばれるヒップや胸を中心とした上半身の動きも特徴的です。

 アメリカで生まれ、進化・発展した「L.Aスタイル」や「N.Y.スタイル」はペアで踊る際、女性役が直線上を意識して踊れるよう男性役がリードするのに対し、キューバンスタイルでは、ペアがグルグルと円をかいて踊るように見えます。

ダンススタイルにはカウントやタイミング以外にも、それぞれの特徴や違いがあるので、一緒に踊る相手や曲に合わせてスタイルを変えてみるのも楽しいですね。

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